去年、天寿を全うしたパピヨンのチーター君のママから久しぶりのお電話です。
「柴犬なんだけど洗ってもらえる?」
お話を伺っていると、耳を疑うような事情が…
柴犬の名前は「花ちゃん」
飼育放棄犬でした。。。
チーター君のお家のお兄ちゃんが親しくしていた喫茶店のマスターからの御縁です。
いつも仕入れに行く市場の側でウロウロしている花ちゃんを見つけたそうです。
市場の人に聞くと、多分あそこ犬じゃないかという事で、
「迷子になってさぞや心配してるだろう」と、飼い主さんと思われる家に連れていくとそこで信じられない言葉が…
「家には他に3頭の柴犬がいて、花は別居していた娘が最近連れ帰ってきた犬で、3頭と折り合いが悪いのでほとほと困っていた!勝手に表に出て行ったので家とは関係ない!!」
(犬が勝手に玄関を開けて出ていくかぁ~ 凸(`⌒´メ)) *()内はかぁちゃんの独り言デス!
(その後に続く言葉に我が耳を疑いました…)
「そんなに心配だって言うなら貰ってくれ!他の犬と折り合いが悪い上に、放浪するような犬は保健所に引き取ってもらうしかない!」
と、マスターに言い放ったそうです!
(また聞きなので、多少のニュアンスは違ううと思いますが…)
その言葉に先にブチ切れたのがマスターと同行していたお兄ちゃん!
「保健所に行って鑑札の名義変更をしてこい!自分が犬を捨てるんだと言って来いっ!」
そう怒鳴りつけてその足で、花ちゃんを連れ帰ってそうです Σ(|||▽||| )
いきなり犬を目の前にして、困惑したママでしたが事情を聞けばお兄ちゃん以上に怒り心頭!
そんな飼い主の元には返せない!
ろくな手入れのしてないし、何より臭い…
で、先ほどの電話に至ったのですが…
花ちゃんの元の飼い主にとって、前からいる3頭の柴犬と後から来た花ちゃん!
何処に違いがあるのでしょうか???
何処で『線引き』したら「可愛い愛犬」と「保健所に処分する犬」に分かれるのでしょうか?
確かに花ちゃんはテンションの高い、少しばかり興奮のしやすい子ではありますが短期間の間に飼い主が代われば情緒不安定になるのは当たり前の事!
これくらいの事が解らないようでは犬を飼育する資格があるとは思えません!
幸いな事に花ちゃんには暖かい家族が出来ましたが、叶わず飼育放棄される犬・猫が減らないのが現在の日本のお粗末な実情です。
『1度飼ったら最後まで面倒をみる』
そんな当たり前のことを、
『動物の愛護及び管理に関する法律』
で法制化されている事に、みんなが疑問を感じる世の中が1日でも早く来る事を願います。
*参考までに、前述の「チーター君」も飼育放棄犬でした。そしてとてもとても大事にされて天寿
を全うした事をここに付け加えさせて頂きます。